投資家バフェットの片腕、チャーリー・マンガーの投資術と長寿の秘訣

チャーリーマンガー肖像 エッセイ
チャーリー・マンガー

世界三大投資家として有名なウォーレン・バフェットを、唯一無二のパートナーとして支えたチャーリー・マンガーという伝説の投資家がいます。マンガーがいなければバフェットの成功はなかったであろうとまで言われる人物です。マンガーは1924年(大正13年)生まれで、1959年(昭和34年、35歳)に、6歳年下のバフェット(29歳)と知り合います。1978年(昭和53年、54歳)の時にバフェットとともに繊維会社バークシャー・ハサウェイの株を取得し、その後投資会社に変貌した同社は巨万の富を生み出し続けています。マンガーは2023年(令和5年、99歳)で逝去。バフェットは2025年現在95歳で存命中です。

マンガーの投資術は、①よく考えること②リスクヘッジの分散投資をしないこと③長期保有と、買い場を待つこと、と言われています。まず、①については、賢くなくても馬鹿でなければ良いそうで、夜寝るときに朝より少し賢くなっていることを繰り返します。②については、よく考えていればリスクは小さくなりますので、安易な分散投資は行わず最良の投資先に絞ります。卵はひとつのカゴに盛って、それを注意深く見守ります。③については、長期保有を前提とした割安な株価をじっと待ちます。大きなチャンスは突然訪れるので、豊富な現金手元に置いて何もせずに待ちます。平凡なチャンスでは動きません。

マンガーの投資術は「よく調べ」て、「待つ」という基本の姿勢です。売買を繰り返して利益を積み上げたり、レバレッジをかけて利益の最大化を図ったりはしません。読書学習を怠らず自ら理解できることを対象とし、培った教養が投資先企業の将来像を浮き彫りにします。マンガーは一日を本を読んで過ごしたといいます。様々な分野の知識が相互作用をもたらし、を重ねることで知識の量は複利で増えていきます。マンガーがバフェットを評して「彼の投資術は65歳になってから格段に向上した」と言いましたし、マンガー自身も「90歳を過ぎてからの方が60代の頃よりも明らかに進歩した」と自信を隠しませんでした。学びを怠らなければ、歳を重ねることは素晴らしいことなんですね。一方、投資のタイミングは自分ではどうすることもできません。突然訪れる好機に備えて十分な現金を手元に置いて、あとはウォール街の格言「株を選ぶより、を選ぶ」に従っていたようです。 

マンガーの投資術は、基本に忠実で誠実なものです。生きる哲学がそのまま滲み出るような投資術は多くの人に影響を与えてきました。マンガーが大事にしてきた3つのビジネスルールは、①自分が買おうとしないものを売らない②尊敬しない人のために働かない③一緒に働いて楽しい人と働く、というものです。晩年は、特に健康に気を遣うわけでもなく、食べたいものを食べて特に運動もしない生活でしたが、を読んで考え抜くという深く集中する毎日と、善き人に囲まれたストレスのない生活が、長寿に結びついたようです。2023年(令和5年)に逝去されました。享年99歳です。