大磯の魅力の海 海岸、漁港、五色小石、アオバト

大磯照ヶ崎海岸 海越しに見る富士 エッセイ

大磯の魅力のひとつは、なんといっても「」でしょう。大磯駅から南に約1㎞のところに「大磯港」があります。その一角に「大磯港賑わい交流施設」(愛称:大磯コネクト)があり、ショップでは大磯港で当日水揚げされた新鮮なや、地元の朝採れ野菜、町内で作られた加工品や地域の特産品などが販売されています。また、1階にはカフェ、2階にはレストランがあり、特に2階のレストランのテラス席は心地よい海風と、港の雰囲気を感じる開放的な空間です。相模湾の湘南地域は「シラス漁」が盛んですので、漁獲期の春先から秋にかけては「生シラス」を楽しめます。店先の売店で気軽に「お持ち帰り」を購入することが出来ます。特に春は4月から6月、秋は9月から10月のシラスが特に美味しいとされています。

大磯コネクトHP

大磯港の東側の北浜海岸は砂浜で、夏には海水浴場となります。それ以外のシーズンは、人も少なく静かな浜辺となりますが、砂浜では何人かの人たちが散策日光浴など思い思いに大海原の大自然を前にリラックスしています。海の上ではサーフィンシーカヤックなどのアクティビティを楽しむ人などが見られました。

大磯港はこの周辺では比較的大型の港です。東防波堤は釣り禁止ですが西防波堤は釣り場として整備されていて、のんびりと釣りを楽しむことができます。釣りスポットとして人気がある場所で、クロダイやキス、サバ、アジなどの釣果が期待できるようです。西防波堤から西側を望むと富士山が目に入ります。さらに防波堤の西側に降りると岩場の照ヶ崎海岸で、岩場から海越しに見る富士山は、まさに「画になる風景」です。

また、この照ヶ崎海岸には「アオバト」がからにかけての夕方、毎日のように数羽から数10羽、時として500羽以上もの群れでから海水を飲みにやって来ます。アオバトが海水を飲むのは塩分を補給するためといわれていますが、詳細はまだ明らかではありません。1箇所でこれだけ沢山のアオバトが観察されることは珍しく、繁殖期の生息場所としても重要であることから、1996年に「大磯照ヶ崎のアオバト集団飛来地」として県の天然記念物に指定されました。

照ヶ崎海岸には色とりどりの「玉石」が広がることで知られ、江戸時代から五色小石と称されてきました。のんびり散歩していますと、大小さまざまな色とりどりの丸い小石が愛らしくて、思わずいくつか拾って持ち帰りました。

大磯港では、毎月第3日曜の9時〜14時に「大磯市」が開催されます。大磯の町おこしとして100回以上開催されている「名物マルシェ」です。地元の飲食店や若手のクラフト作家などが出店する楽しい市場となります。当日は、町中の店舗もマルシェに連動してお祭りモードを盛り上げて、大磯町全体のハレの日を演出します。なお、夏の暑い盛りの7月から9月は、「夜市」として17:00~20:30に開催されますので、より一層お祭り気分が盛り上がります。

大磯港で開催される大磯市 出典:HANAKO
大磯市 出典:HANAKO

HANAKO HP 大磯市

長い歴史や著名人の別荘で有名な大磯ですが、やはり「」の魅力は外せません。砂浜岩場が程よく併存していますし、漁港があるので新鮮なが手に入るのも大きな魅力です。大磯は、温暖な気候と相まって、日々「海に包まれて」過ごすのも悪くないかもね、と思わせてくれます。

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