香川で人気急上昇の讃岐うどん店「手打ち十段うどんバカ一代」

讃岐うどん、釜バター エッセイ

香川県は自ら「うどん県」と称していますが、県民のうどん消費額は全国で最も多く、人口当たりの店舗数も全国ナンバーワンという正真正銘の「うどん大国」です。仕事で高松に行った際に、折角なので最近は一番人気とも言われ、著名人も多く訪れるという「手打ち十段うどんバカ一代」に行列覚悟で行ってみました。

手打ち十段うどんバカ一代 外観

「手打ち十段うどんバカ一代」はセルフ方式のうどん店で、レジ前にはズラリと天ぷらやおにぎり類、お惣菜が並びます。「手打ち十段うどんバカ一代」には作法があって、①メニューを考えながら並ぶ②トレーを取って注文する③コップに水を入れる④うどんを受け取る⑤トッピングをお選ぶ⑥お会計をする⑦席に着く⑧美味しく食べる⑨食器を返却口へ戻す⑩満足して店を出る、という流れがお店のHPにも紹介されています。

「手打ち十段うどんバカ一代」の名物は、「釜バターうどん 生卵付き」です。釜から取り出した熱々のモチモチうどんが、丼の中で光っています。それにお店の人が「粗挽き黒コショウ」をかけてくれて、「生卵」は殻のまま小皿に乗せて、「だし醤油」は醤油さしに入ったものを、トレーに乗せてくれます。「醤油はかけすぎないように注意してね」と優しい声掛けです。続いて、天ぷらなどの「トッピング」を選んで、会計を済ませて席に着きます。小麦の風味やバターのコク、生卵のうま味とだし醤油が一体となり、粗挽き黒コショウがアクセントとなり味を引き締めます。まるでカルボナーラのような深い味わいを堪能できます。また、麺はコシがあるだけでなく噛んだ時の食感がちょうど良く、舌触りや喉ごしも申し分ない仕上がりです。「釜バターうどん 生卵付き」は、このお店が考案したものですが、もともとはスタッフの「賄い食」から転じたものだそうです。

「手打ち十段うどんバカ一代」は、素材と製法にこだわっています。うどん粉はこのお店専用のものを使用し、卵は徳島の養鶏場から仕入れています。製法は、練り→熟成→生地を鍛える(手打ち)→切る→茹でる→冷水で締める→1人前に小分け、という手順を取りますが、その各々に細かい心配りをしていることがお店のHPに紹介されています。

行列が絶えないお店として有名ですが、著名人の来店も多いようで店内はサイン色紙で一杯です。席数はテーブルと小上がりで45席。駐車場は7カ所に分散して45台分あります。

手打ち十段うどんバカ一代 内観

お店のHPには「店主日記」が掲載されていて、その内容からも店主の人柄が垣間見られて好感度アップです。朝6時から夕方6時の営業時間や、「釜バターうどん」の小(1玉)で530円、中(2玉)650円の価格設定、正月以外年中無休、など店主の「うどん愛」が伝わってきます。お店のHPの従業員募集の内容を見ても従業員に対する思いやりに溢れ、皆で美味しいうどんを作っていることが容易に想像できます。「いいうどん屋さん」に巡り合いました。

手打ち十段うどんバカ一代 ハウスカード