とてもインパクトがあり、品質も確かなスコッチウイスキーと出会いました。「モンキーショルダー」は、ポップなデザインと老舗蒸留所の確かな品質が融合したスコッチです。とても面白いストーリーを持っていますので、ご紹介いたしましょう。
スコッチウイスキー「モンキーショルダー」
ポップなチューブケース、洒落たボトル、なぜかサルが3匹、インパクトのあるデザインのスコッチを頂きました。
このモンキーショルダーというスコッチは、香りはライトで口当たりは滑らかで柔らかく、口の中に甘みが広がるクセのない味です。チューブボトルに「MADE FOR Mixing」とあるようにカクテルで楽しむことも狙っているようです。
老舗蒸留所
製造元は1887年創業の老舗ウイリアム・グラント＆サンズ社。スコットランドのスぺイサイド地方のダフタウンに3つの蒸留所、グレンフィディック蒸留所、バルヴェーニ蒸留所、キニンヴィ蒸留所を持ち、その3ヶ所のモルトウイスキーをブレンドしたものがモンキーショルダーです。
同社は伝統的な「フロアモルティング」という製法を採用しています。これは仕込み水に浸した大麦を床一面に広げ、空気に触れさせて発芽させる方法です。木製のシャベルを使って麦芽を混ぜ拡げる作業は、数時間おきに行う必要がある過酷な重労働です。モルトマンが行うこの作業で彼らの肩はガチガチになり、職業病としてモンキーショルダー（サルが肩に乗っているようだ！）と呼ばれています。このスコッチは、重労働のモルトマンたちへの敬意を込めて、商品名として採用されています。
コンセプト
モンキーショルダーは2003年に登場した比較的新しいスコッチで、遊び心あふれるコンセプトが若者を中心とした新世代に親しみやすく訴求しています。2018年に登場した「ディスコ・モンキー・ミキサー車」は、490リットルのモンキー・カクテルを積んだミキサー車で、サウンドシステムとDJブースを備えた移動式ディスコ・バーとして、各地を回って販促活動をしています。
また、若い世代に訴求するために、ドリンクとエンターテイメントのオンラインライブを配信しており、これはYoutubeでも視聴可能となっています。
受賞歴
モンキーショルダーはこれまで多くの受賞歴がある実力派です。一例を挙げると英国誌ドリンクス・インターナショナル2019ではスコッチ部門の「トップブレンド」と「ベストセリング」で1位、「トップブレンド」は5年連続で1位を獲得しています。そのほかも多くの受賞歴があるほか、業界やバーのプロフェッショナルからも多くの支持を得ています。
まとめ
価格はネット通販で、4,500円くらいから6,000円くらいです。価格については評価が分かれるかもしれませんが、老舗のブレンド・スコッチで受賞歴があり、プロの評判も良ということで、コストパフォーマンスはいいと思います。
それと、ストーリーがあるのが面白いですよね。モルトマンたちの重労働に感謝し、肩に乗ったモンキーたちを眺めつつ、グラスを傾ける。いい夜になりそうです。
