札幌での用事を済ませて、翌日から「道東観光」をしようと考えていましたので、札幌市内で夕食を食べて、一泊することにしました。
プレミアホテル CABIN 札幌
「プレミアホテル CABIN」は、繁華街から近く、温泉とサウナがあって、リーズナブルな値段ということで、筆者がよく使うホテルです。地下鉄「すすきの駅」から歩いて7分ですので、徒歩圏ですがほどよく街の喧騒から離れていて、丁度よい立地かと思います。

温泉は、地下1,163mから汲み上げられた自家源泉で、地殻変動で地中に閉じ込められた古代の海水が源(みなもと)です。中性で鉄分を豊富に含む高張性温泉です。

温泉棟は本館棟と地下1階でつながる別棟で、エレベーターで男性は2階、女性は3階に上がると、各々の脱衣室と内湯があります。露天風呂は男女とも4階にありますので、男性は内湯から露天風呂までの2階分を外階段でトボトボ歩くことになります。ここだけが難点と言えば難点かもしれません。
街中とは思えないほど広々と開放感あふれる露天風呂で、メイン浴槽のほかにつぼ湯もあります。冬であれば雪見風呂となるのでしょうから、風情がありますね。

サウナ好きの総支配人とスタッフが、サウナを愛する男たちを喜ばせたいと、丸太を組み立てて造った個性あふれるサウナです。4段のベンチが設置されていますので、座る位置により「好みの温度」でサウナを楽しむことが出来ます。

狸小路商店街
「すすきの駅」の少し北側を、東側「二条市場」方面の1丁目から西側7丁目まで東西900mにわたって「狸小路商店街」があります。1873年(明治6年)から営業を続ける北海道最古の商店街といわれ、現在はアーケードがあるので冬でも安心して歩けます。

狸小路市場 居酒屋「いなり」
「狸小路商店街」の西側6丁目付近に、南北に延びる「狸小路市場」があります。昭和の香り漂う路地に、魅力的な飲食店が立ち並びます。


「狸小路市場」のなかの1軒、居酒屋「いなり」さんにお邪魔しました。5時前に一人で訪ねると「今、空くからちょっと待ってて!」と、もうすでに帰るお客さんがいるようです。いったい何時から飲んでいたんでしょう?

レトロな雰囲気のなか、少し怖そうな親父さんと、若いアルバイトさんたちが手際よく注文を捌いています。


「もつ焼き」と「煮込み」が美味しいと評判のお店です。「煮込み」は玉子や豆腐をトッピングでチョイスするスタイルで、迷わず「豆腐入り」をお願いしました。「せせり」がとってもおいしくて、しかもリーズナブルなお値段でしたのでお替りをお願いすると、怖そうな親父さんが嬉しそうに自ら「せせり」を運んできてくれました。




札幌地下鉄の不思議
網棚
翌日、すすきの駅から札幌駅まで地下鉄に乗ると、「なんと、網棚がない」ではありませんか。不思議に思って後日調べてみると、①運行距離が短く、②忘れ物防止、のためだそうです。北海道らしい「スキーの板の持ち運びを考慮」などの答えを期待していましたが、ちょっと拍子抜けです。

ゴムタイヤ
札幌市営地下鉄にゴムタイヤが採用されているのは、騒音対策のためです。札幌市営地下鉄は、1971年(昭和46年)に南北線が開通しましたが、途中から地上高架を走行するため、騒音減少を目的にゴムタイヤが選ばれました。地下鉄にゴムタイヤが使われるのは珍しく、世界115都市のうちゴムタイヤが採用されているのはフランスやメキシコなど12都市しかないとのことです。



まとめ
「すすきの」の華やかなイメージとはかけ離れた、昭和レトロなお店が集う「狸小路市場」は、個性的なお店が混在するカオスな空間です。観光客よりも地元の方のほうが多いのでしょうか、落ち着いたホッとするような時を過ごせました。
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札幌から釧路、摩周湖、屈斜路湖の道東の旅をいくつかの記事にまとめています。ご興味のある方はお立ち寄りください。