東京都杉並区の荻窪駅南側には、芸術家や文化人等が暮らした建物・庭園が今でも残され、「荻窪三庭園」として整備され一般公開されています。総理大臣であった近衞文麿の旧宅「荻外荘」と、角川書店の創業者で俳人だった角川源義氏の邸宅「角川庭園」、著名な音楽評論家・大田黒元雄氏の屋敷跡地を回遊式日本庭園として整備した「大田黒公園」です。
太田黒公園
「大田黒公園」は閑静な住宅街にあり、四季折々の風景と静けさが魅力の隠れた名所です。園内には池や石橋、あずまや、そして記念館があり、歴史と自然が調和した風情ある空間が広がります。特に紅葉シーズンは園全体が鮮やかに染まり、「都会の中の静寂」を感じられる貴重な場所として人気です。
紅葉ライトアップ
大田黒公園では秋のひと時、モミジや樹齢100年を超えるとされるイチョウ並木を中心に、園内を幻想的に照らしだすライトアップイベントが例年開催されます。色づいたモミジが園内の小川や池の水面に映り込む景色は、息をのむほどの美しさです。




水面に映る逆さモミジは、はっきりくっきり映っています。ライトアップに合わせて池の水の循環が止められていて、穏やかな水面に美しい逆さモミジが映されています。
まとめ
暗くなってから訪れましたら、入場待ちで門の外まで長蛇の列でした。とは言えライトアップイベントの入場券(300円)を購入するのに手間取っているだけですので、10分もすると入場できます。園内はライトアップの光で適度に明るく、順路は一方通行ですので、混乱なく散策することが出来ます。荻窪駅から徒歩10分程度のアクセスの良さですので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。