すっかり定着している「回転寿司チェーン」ですが、今では安かろう悪かろうではなく、手軽な値段で美味しいお寿司が食べられるのがもはや当たり前になっているようです。安定の大手チェーンや高級志向のお店、地方色豊かなお店などを調べましたのでご紹介します。
大手チェーン
大手チェーンとして有名なのが、「スシロー」「はま寿司」「くら寿司」です。各々全国に500~600の店舗を展開し、各種人気調査などでも1位から3位に位置付けられていることが多い御三家と言ってもよいでしょう。僕は「はま寿司」派なのですが、100円台からの廉価さと「炙りゆず塩」などの少し変わった握りが気に入ってます。そのほか一品ものや麺類、ご飯類、デザートなども豊富でファミレス的に利用されている方も多いようです。



イチ押し「銚子丸」
知人の熱烈な推薦で「銚子丸」に行ってきました。千葉県発祥で千葉と東京を中心に埼玉、神奈川など首都圏で80店舗展開しています。「回転すしレーン」を徐々に廃止して、店舗中央の板場から職人さんが直接手渡しで品物を提供するスタイルに変化しつつありますので、厳密には回転寿司には分類されないのかもしれません。注文は各テーブルのタブレットから行いますので、オーダーのしやすさは他のチェーン店と同様です。回転させることで鮮度が落ちたり不衛生になることを防止しており、「ガリ」もテーブルに備え付けるのではなく、求めに応じて個別に提供することで衛生面に配慮しています。
価格は200~300円台から500円台など、他の大手チェーンと比べると高いのですが、ネタの大きさや厚み、おいしさを考えると、納得できる値段です。職人さんは店舗中央のオープンキッチンで魚を捌いて握っていますので、寿司屋の臨場感に溢れています。値段相応の大きなネタを使っているとは言え、やはり単価の差がありますので、他の大手チェーン店に比べるとお会計時には約2倍のお支払いとなる感覚です。

地域発の名店(北海道、北陸、東京)
トリトン(北海道)
「トリトン」は、北海道で15店舗を展開する回転寿司店で、新鮮な地元北海道の魚介をその都度さばいて提供することで知られ、地元では昔から行列が絶えない人気のお店です。その「トリトン」が東京に進出しており、スカイツリータウン、東武池袋、アトレ品川の3カ所に店舗を構えています。価格帯も100円台からとリーズナブルな設定です。北海道の豊かな海から直送される魚介類を使った寿司は、他のチェーン店にない大きな魅力があります。

金沢まいもん寿司(北陸)
「金沢まいもん寿司」は、地元金沢のほか関東や関西、名古屋、福岡に店舗を展開しています。金沢港や一年中安定して魚種の豊富な「天然のいけす」と呼ばれる七尾湾からも鮮魚を仕入れており、例えば金沢港の夜セリで買った魚介は、関東や関西の店舗にも抜群の新鮮さを保ったまま届き、明朝のオープン時には全国同じタイミングで寿司になります。北陸の海で採れた白身魚の王様「のど黒」や「白海老」「カニ」「甘えび」などを回転寿司店で堪能できる贅沢なお店です。価格帯は少々高めで300~700円台が中心になっています。


活美登利(東京)
東京の世田谷区梅丘発祥の「美登利寿司」は、普通の寿司店のほかテイクアウト専門店を含めて東京で30店舗を展開する人気の寿司店です。梅丘の美登利総本店のお寿司を、「回転寿司のスタイル」で提供する「活美登利」が2002年に開業しました。高級寿司店に匹敵する上質な素材を贅沢に用いながらも、手軽に食べられるリーズナブルな価格で提供しています。価格帯は100~200円台が中心ですので、大手チェーン御三家とほぼ同じ水準です。ネタと価格に定評のある人気の寿司店の系列ですので、仕入れルートに間違いはなく、素材の実力は折り紙付きと言えるでしょう。現在のところ、都内に6店、横浜2店、千葉1店の出店です。

まとめ
これまでは、出かけたついでに「はま寿司」に立ち寄って小腹を満たしたりしていましたが、知人に勧められて訪れた「銚子丸」では、回転寿司とは思えない美味しさにびっくりしました。そういえば、北海道に旅行した際に地元人から紹介された「トリトン」や、テイクアウトでよく使う「美登利寿司」も、東京で「回転寿司」を展開していることを思い出し、併せて紹介させていただきました。詳細は各店舗のHPリンクからご確認ください。美味しい寿司を食べに行きましょう。