「高野山」は1200年前に弘法大師・空海が開創した真言密教の聖地で、標高約1,000m級の峰々に囲まれた山上盆地に広がります。2004年(平成16年)金剛峯寺境内と建造物12件などが「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。
総本山金剛峯寺とは
高野山というと「金剛峯寺」というイメージですが、高野山全体が「総本山金剛峯寺」と言われ、特に「壇上伽藍」と「奥之院」は2大聖地として信仰を集めています。山内に点在するお寺は、117寺院にものぼり、内51の寺院が「宿坊」として一般参拝者の宿泊を受け入れています。

弘法大師・空海
「弘法大師・空海」は774年讃岐国(香川県)で生まれ、804年唐(中国)に留学して真言密教の最高権威・第七祖・恵果阿闍梨(けいかあじゃり)に師事し、正式な継承者・第八祖となり806年に帰国します。816年高野山に金剛峯寺を創建したのち、835年同山にて入定(逝去)し、今でも高野山を守り続けています。

壇上伽藍
「壇上伽藍」は弘法大師・空海が高野山を開創する際に、最初に整備した場所です。空海が密教思想に基づく塔と堂の建立に心血を注いだ、真言密教の根本道場とされています。




金堂
「金堂」は空海により「壇上伽藍」に次いで建設されたお堂です。平安時代半ばから高野山の総本堂として重要な役割を担い、現在の建物は7代目です。入母屋造り鉄骨鉄筋コンクリート造で、1932年(昭和7年)に建立されました。この「金堂」が一山の総本堂で、高野山の重要行事のほとんどは、ここで執り行われます。

金剛峯寺
「金剛峯寺」は元来は高野山全体を指す名称でしたが、明治以降は高野山真言宗の管長が住むこの総本山寺院のことを「金剛峯寺」と称しています。境内の広さは48,295坪もあり、1863年に再建された主殿のほか奥殿・別殿・新別殿・阿字観道場・経蔵・鐘楼・蟠龍庭(石庭)などがあります。
主殿の屋根の上にある天水桶は雨水を溜めておいて、火災時に火の粉が飛んで屋根が燃えないように水を撒く目的で備えられています。


奥の院
「奥の院」は「壇上伽藍」とともに高野山の信仰の中心であり、弘法大師が入定している聖地です。一の橋から御廟まで約2キロメートルの参道には、樹齢1,000年におよぶ杉木立がそびえ、皇族・諸大名をはじめ、文人や庶民にいたるまで、あらゆる階層の人々の墓石や祈念碑・慰霊碑が約20万基を超え建ち並んでいます。民族や宗教の違いに関わらず全てを受け入れる寛容さは、高野山が1,200年継承してきた精神であり、その魅力となっています。





写真出典:高野山 奥之院 (otent-nankai.jp)
宿坊体験
117の寺院のうち51の寺院が「宿坊」を営み、一般参拝者が宿泊することができます。宿坊では、読経や礼拝のお勤めをする「朝勤行」や護摩木を焚いて祈願する「護摩祈祷」のほか、「写経」や「阿字観(瞑想法)」などの修業体験をすることができます。宿坊というと質素で厳しいイメージがありますが、綺麗で豪華な和風旅館風の宿坊や温泉がある宿坊や、広くて立派な庭園や歴史文化財の鑑賞などができる宿坊などもあるようで数。食事は精進料理となりますが、お酒は般若湯として提供されますので安心です。





アクセス
大阪「なんば」駅から南海電車特急で「極楽橋」駅まで約90分で、そこから「高野山」駅まではケーブルカーで約5分です。「高野山」駅から高野山内入口まではバスで約15分、終点「奥の院口」バス停までは約20分くらいです。見どころは尽きませんが、日帰り観光も可能です。

まとめ
弘法大師・空海が開いた真言密教の聖地高野山は、世界遺産であり日本最強のパワースポットとも知られます。「奥之院」には戦国武将などの歴史上の著名人のお墓も多く建ち並び、独特の空気感に包まれます。張り詰めた場所の「気」によって、精神が浄化されていく感覚となります。


「奥の院」御供所で授与されるお守りです。散華(花を散布する)の形で金メッキが施され、弘法大師・空海の座像がデザインされています。
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大阪から高野山に向かう途中の「天見温泉南天苑」の記事があります。ご興味のある方はお立ち寄りください。
