お相撲さんは「ロンドン公演」や「地方巡業」など本場所以外も忙しい

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ロイヤル・アルバート・ホールの前で相撲を取る 趣味

大相撲の「英国・ロンドン公演」が行われたとニュースで紹介がありました。大相撲は「本場所」が年6回行われるほか、全国各地で数多くの「巡業」や「海外での公演」も行うなど、お相撲さん達も結構忙しいようです。

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大相撲ロンドン公演

「大相撲ロンドン公演」は、2025年10月15日から5日間開催されました。前回は1991年の開催でしたが、日本文化への関心の高まりもあり、34年ぶりの公演が実現しました。

相撲は単に勝敗を競うスポーツではなく、神道の儀式を起源とした「礼に始まり、礼に終わる」精神性を大切にしています。そのため「土俵入り」や「塩まき」といった動作一つひとつにも意味があり、海外の人々からは「神秘的」と受け止められています。相撲を通して、日本の精神性や礼節の美しさが伝わり、外国人観客の多くが「試合中の静寂や、所作の美しさ」に感銘を受けています。

今回の公演では、大の里・豊昇龍の両横綱を筆頭とする幕内力士のほか、親方・行司・呼出・床山といった裏方まで総勢120名が渡英し、日本の伝統文化を総力で届ける形を取りました。

大相撲ロンドン公演 土俵上の様子
土俵上はまさに「相撲」の雰囲気

明治神宮 全日本力士選士権大会

明治神宮の例祭を奉祝して、毎年秋に行われる相撲大会です。大会当日は、午前中に明治神宮神前に横綱土俵入りが奉納され、午後に両国国技館でトーナメント方式で大会が実施されます。大会の観覧は明治神宮崇敬会会員と日本チャリティー協会の招待客しか入場できません。

会場の様子

両国国技館前には、櫓太鼓と力士の幟旗が並び、雰囲気が盛り上がってきます。明治神宮崇敬会会員証を見せると入場することが出来ます。なお、当日に崇敬会の入会申し込みをすることで入場することも可能です。年会費は3,000円です。席は自由席ですので、おそらく早い人は10時の開場前に並んでいたのでしょう、11時に行ったときはすでに1階の升席は全て満席で、2階の椅子席となりましたが「正面」(テレビ放送と同じ向き)の席を確保することが出来ました。ちなみに開会は12時ですので1時間前の出来事です。

席を確保したのちに売店でお弁当を買おうとしたら、なんと「売り切れ」です。仕方ないので一度外に出て両国駅前のコンビニに行きましたら、商品はあるのですがレジ待ちの行列が店内をぐるっと回るほどの混雑です。次回行くときは「弁当と飲み物を持参する」と誓いました。

トーナメント戦

開会式では明治神宮宮司の挨拶の後、国歌斉唱が行われ、横綱土俵入り、関取土俵入りと続きます。行事は正面に向かって行われますので、やはり席は正面サイドがいいですね。

トーナメント戦の決勝戦は大の里・豊昇龍の横綱同士の立ち合いでした。9月の本場所は大の里が優勝しましたが、今回は豊昇龍に勝ちを譲ったようです。巡業の取り組みではケガを防止するためでしょうか、本気での取り組みは行われず、決まり手も「寄り切り」が多く、投げても「やさしく投げる」ケガをさせない決まり手です。

全日本力士選士権大会 両横綱による闕所の取り組み
両横綱による決勝の取り組み

途中「相撲甚句」(すもうじんく)や「初切」(しょっきり)の披露もありました。お相撲さんはそれぞれ、なかなかの芸達者が揃っています。取組後の弓取式も行われ、一連の大会も終了です。

年間巡業スケジュール

本場所が、1月(東京)3月(大阪)5月(東京)7月(名古屋)9月(東京)11月(福岡)に行われますが、その合間の4月(春巡業)8月(夏巡業)12月(冬巡業)には、全国各地で巡業が行われます。地方自治体や地元企業の招致により開催されるもので、巡業月はほぼ毎日のように各都市を移動し、開催されています。

巡業では午前中は土俵上での「稽古風景」が披露され、午後は土俵入りののち「取り組み」が行われます。そのほか美声力士による「相撲甚句」や「初切」といわれるコミカルな相撲寸劇も披露されます。

まとめ

巡業などの興行では、リラックスした雰囲気で練習風景や各種催し物などを楽しむことが出来ますが、本気の取り組みを見るならばやはり本場所です。国技館の場合は、2階の椅子席であれば、S、A席で8,500円~9,500円、B、C席で4,000円~5,500円、D席だと2,500円ですので、比較的お求めやすいのではないでしょうか。S席は2階の最前列3列ですので、1階升席の後ろの方よりも土俵に近いですし、椅子なので楽に観戦することが出来ます。