富士山と日本人は切り離せない
富士山の美しい姿は日本人の心を掴んで離しません。古くは山岳信仰の対象で浅間神社は浅間大神を主祭神とし、富士宮市街の「本宮」と、富士山山頂の「奥宮」で富士山の神を祭っています。江戸時代には登山の大衆化とともに「富士講」などが形成され、富士山信仰が発展してきました。
富士山の端正な姿は様々な創作活動の対象となり、古くは万葉集から松尾芭蕉、夏目漱石などの文豪たちの作品に取り上げられています。絵画の題材となりことも多く、特に江戸時代の浮世絵では葛飾北斎の「富嶽三十六景」、歌川広重の「富士三十六景」「東海道五十三次」などで様々な場所から見た富士山が描かれています。
今回は富士山の絶景スポットを探るべく、東西南北から富士山が見える場所を確認してきました。
【東から】山中湖畔
山中湖越しに見る富士山は山裾の方まで障害物がなく見えてとても綺麗です。山中湖の東岸には広めの遊歩道兼サイクリング道路が整備されていて、所々にはベンチも置かれゆっくりと上の写真のような景色が堪能できます。山と湖のコントラストが美しいうえに、近くには野生の白鳥が訪れる白鳥浜があり、冬は白鳥と山中湖と富士山を合わせて見れる絶景ビューポイントです。
【南西から】富士宮市 白糸の滝
山中湖の反対側となる西側に向かいました。新富士ICを降りて国道139号線を北上すると白糸の滝があります。どこから見ても美しい富士山ですが、西側には大沢崩れと呼ばれる崩落個所があり写真でも見て取れます。崩落規模は最大幅500m、深さ150m、頂上付近から1,500mの長さに達しています。
左の写真は、名瀑として有名な白糸の滝で高さ20m、幅150mにわたって大小数百の滝が流れ落ち、女性的な美しさや優しい景観を醸し出しています。富士山の湧水を水源とするため水温は年間を通じて12℃でキリリと冷えた風を運んでくれています。
一方、右の写真は音止めの滝で高さ25mの絶壁から轟音とともに大迫力で流れ落ち、対照的に男性的で勇壮な姿を見せています。訪問時は展望台の新設工事をしていましたが、工事看板によると2023年8月に完成するそうです。
【北西から】本栖湖 芝桜まつり
さらに北上すると富士本栖湖リゾートに到達します。開催中だった富士芝桜祭りは、富士山を眺めるビューポイントとして有名です。芝桜のピークは過ぎて3分咲きでしたが、それでも十分美しく富士山とのコントラストは素敵でした。芝桜のポット苗が販売していて、乾燥にも強く手を掛けなくても毎年咲くというのでひとつ買ってみました。ひとつで50㎝四方ぐらいに広がるとのことなので来年が楽しみです。
【北から】河口湖畔
河口湖畔周遊道路の駐車場からの写真です。道路に面して高級旅館が軒を連ねていますので、旅館から眺める富士山と河口湖は素晴らしいとことと思います。旅館の部屋から時間とともに変化する景色を眺められれば最高ですね。
【おまけ】富士山の湧水
忍野八海(山梨県南都留郡忍野村)
白糸の滝は富士山の湧水であることはご紹介しましたが、これ以外にも富士山は四方八方に湧水を供給しています。東側の山中湖方面には有名な忍野八海があり、信じられないくらいの透明度です。
柿田川湧水群(静岡県清水町)
富士山から南方向の三島駅の先に柿田川湧水群があります。市街地の中にもかかわらず自然を満喫できる公園で園内を散策するには1時間半くらいかかります。湧水の水温は年間を通じて15℃前後なので夏でも園内はひんやりとしています。