ニューヨークの旅~①ANAのビジネス「THE Room」は最高!

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JFK空港着陸の様子 旅行
JFK空港着陸(機外カメラ)

年を重ねてきましたので、時間も少し自由が利くようになり、ニューヨークへ旅することにしました。世界の政治・経済・文化・ファッション・エンターテインメントなど複数分野の中心であるニューヨークには、一度は行ってみたいものです。

13時間におよぶ国際線の長いフライトだと、さすがにエコノミークラスでは辛い移動になりそうです。思い切ってビジネスクラスをチョイスして、「ただの移動」から「大いなる愉しみ」に、旅そのものの質を変える決断をしました。

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ドアを閉めて、周りと距離を取る

ANAビジネスクラス「THE Room」
ANAビジネスクラス「THE Room」
ANAビジネスクラス「THE Room」
ANAビジネスクラス「THE Room」

ANAのビジネスクラス「THE Room」は、その名の通り座席というより個室に近い空間です。 広いシートに腰を沈め、目の高さまで仕切りを上げてドアを閉めると、周囲の気配がすっと遠のきます。 機内に居ながら、ラウンジの片隅に居るような、ささやかな「自分だけの居場所」が生まれます。

前方には大きな4Kモニターが静かに光り、サイドテーブルは大きくてスマホや本、グラスを置くのに十分です。食事の時には格納されている折りたたみ式のテーブルを引き出し、真っ白なテーブルクロスをかけてくれます。

仕切りを閉めると、通路を人が行き来しても目に入らないので、気が散ることもありません。中高年の男性にとって、日常の喧騒から隔離された自分専用のスペースを確保できるのは、そう多くはないかもしれません。

フルフラットの「横たわる移動」という贅沢

13時間のフライトで、シートをフルフラットにして眠れるかどうかは、旅の印象を決定づけます。 背もたれを倒し足をすっと伸ばすと、あれほど「長い」と感じていた移動時間が、いつのまにかホテルでの一晩のような感覚に変わります。

水平になったシートにマットレスを敷き、ブランケットをかけ、まぶたを閉じると、エンジン音が一定のリズムの環境音のように聞こえ始めます。クッション性を保ったベッドとなるので、腰や肩への負担も少なく、到着後の疲労感が明らかに違います。 若いころは「多少つらくてもエコノミーでいい」と考えていても、人生の折り返しを過ぎると「翌日をどう過ごしたいか」を基準に座席を選びたくなるものです。

食事の時間が「機内レストラン」に変わる

機内食、前菜
機内食、夕食前菜

機内食もまた、ビジネスクラスではまるで別物の体験になります。 離陸後、テーブルクロスがかけられ、前菜の皿がサーブされると、そこはもう「空飛ぶレストラン」です。 ANAのビジネスクラスでは、和食・洋食のコース仕立ての食事や、途中で小腹が空いたときにオーダーできる軽食メニューが用意されており、深夜便でも「今の自分のリズム」に合わせた食事を取ることが出来ます。

機内食、おつまみの野菜サラダと響のハイボール
機内食、おつまみの野菜サラダと響ハイボール

ワインや日本酒も、厳選された銘柄が選び抜かれており、おすすめを任せる楽しみもあります。 グラスを傾けながら、北極海を超えて飛行しているフライトマップを見ていると、「いま、自分はまさに地球を大きく横断しているのだ」という実感が、ふと胸に湧いてきます。

機内での食事は、本来ならば単なる補給行為に過ぎないかもしれません。しかし、きちんとした器とカトラリーで一皿ずつ運ばれてくると、その時間そのものが旅のハイライトの一部となってきます。

機内食、朝食
機内食、朝食

ラウンジから始まる「大人の余裕」

ビジネスクラスの旅は、実のところ、搭乗前からすでに始まっています。 羽田のANAラウンジに入ると、一般エリアの喧噪が嘘のように遠くなり、広々とした空間に、静かな話し声と食器の触れ合う音だけが漂います。 シャワールームで汗を流すこともできますし、軽く食事を取りひと休みしてからゲートに向かうと、同じ国際線に搭乗するのでも気分がまるで違っているのに気づきます。

優先搭乗で早めに機内に入り、荷物をゆっくりと整理します。座席に腰を下ろして様々なスイッチの機能を確認していると、客室乗務員さんが挨拶に訪れ、ウエルカムドリンクがサーブされます。離陸を待つ時間でさえも、穏やかな落ち着いた時間が出発の高揚感を包み込みます。若いころの旅は「いかに安く、いかに詰め込むか」が主眼となっていましたが、成熟した大人の旅は「いかに余白をつくるか」という発想に変わってきています。

「費用」ではなく「旅の時間」への投資として

ビジネスクラスの運賃は、エコノミーの2倍から4倍ほどになることも珍しくありません。 その数字だけを見ると、つい尻込みしてしまいますが、視点を変えればそれは「移動時間を、自分のための豊かな時間に変えるための投資」とも言えます。

羽田とニューヨークを往復すると合計で約26時間を機内で過ごすことになります。その時間を、ただ窮屈な姿勢でやり過ごすのか、あるいは贅沢な食事を取り、横になって眠り、ビデオや本を楽しみ、静かで豊かな一人の時間を過ごすのか。 人生の残り時間を意識し始める年代にとって、「時間の質」を上げる選択は、決して贅沢な消費ではないと言えるでしょう。

ビジネスクラスのフライトは、旅程の中では単なる移動ですが、機内で客室乗務員さんのご挨拶とともに、旅の愉しみのひとつが始まります。現地ニューヨークでの数々の思い出とともに、機内での体験が旅全体の記憶に柔らかい余韻を添えてくれることに気づきます。ANAのビジネスクラス「THE Room」での旅は、移動の快適さはもとより、非日常の体験と上質な時間を享受するための有意義な投資と言えるでしょう。