小泉武夫氏絶賛、屈斜路湖畔ペンション「ぱぴりお」の食事と温泉

ぱぴりお外観 旅行

札幌で用事を済ませたのち、わざわざ道東にまで足を延ばしたのは、日経新聞の夕刊の連載コラムで「ペンションぱぴりお」が紹介されていたからです。発酵学者で文筆家の小泉武夫氏が源泉掛け流しの露天風呂と朝食の内容の濃さを絶賛していましたので、興味を惹かれて2泊してきました。

「ぱぴりお」周辺マップ
ぱぴりお、弟子屈、位置図
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小泉武夫氏の定宿「ぱぴりお」

小泉氏が教育関係のボランティアで、北海道弟子屈町で講義をする際の定宿が「ペンションぱぴりお」です。屈斜路湖と一体の森の中にひっそりと佇む静閑な地にあり、清明で澄みきった湖水までは至近です。白樺林の枝々をエゾリスがチョロチョロと回り、アカゲラやクマゲラといったキツツキが木をつつきながら飛び交っています。ペンションの各部屋には、宿泊者が自由にコメントを残せるノートが常備されており、たまたま宿泊した部屋に小泉氏も滞在したようで、コメントが残されていました。

小泉武夫氏のコメント(4月)

「ぱぴりお」は、ご主人と奥様のお二人で経営されており、とりわけ奥様は料理名人で知られ、心を込めた持てなしに感動すると、連載コラムにも紹介されていました。小泉氏は発酵学者ですので、発酵パンや、三年熟成の赤味噌、酒粕漬け、自家製ぬか漬け、などを高く評価しています。

小泉武夫氏のコメント(7月-1)
小泉武夫氏のコメント(7月-2)

自然の中にひっそりと佇む環境、おいしい料理、ご主人と奥様のお人柄、素晴らしい風呂、まさに小泉氏のコメントの通りです。日付を見ると彼は3か月ごとに、ここを訪れているようですね、うらやましい限りです。

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「ぱぴりお」の施設

外観

屈斜路湖の東岸沿いの道を、「砂湯」の近くで森に入るとペンション「ぱぴりお」があります。まさに森の中にひっそりと佇む雰囲気です。

ぱぴりお外観 絵

内観

玄関を入るとすぐ目の前がフロント、右側が居室で突き当りが浴室、左側はダイニングです。入口下駄箱脇にさりげなく「熊 注意」のサインが、、、。

ぱぴりお玄関脇 「熊 注意」の張り紙が、、

写真や小物の装飾であふれる室内です。ひとつひとつを眺めていても飽きません。なかにはお得情報のパンフレットなども。

居室

居室の内装は定期的に改修しているのでしょう、とても綺麗で清潔なお部屋でした。セミダブルのお部屋で、テレビと冷蔵庫、浴衣、シャワーブース、ドライヤーが常備されていました。ソファがゆったりとしていて、とても寛いで過ごすことができました。

風呂

「ぱぴりお」の魅力のひとつは「温泉」です。男女別に内湯があるほか、「みそ樽」を再利用した露天風呂や、金属製のタンクを再利用した「ホタテの湯」などユニークな湯船もあります。すべて源泉かけ流しで加水、加温、循環、濾過はせず、温度調整は供給する湯の量や、屋内なら窓の開け閉めで調整しています。源泉温度70.6℃、無色透明、無味、無臭、低張性温泉。

男性の内湯からデッキでつながる「ホタテの湯」と、敷地の裏手に設けられた「みそ樽」を再利用した露天風呂です。「みそ樽露天風呂」には丸太の小屋組みで屋根が架かり、三方は仮設の壁で囲われています。脱衣所もみそ樽を再利用した立派なものです。男女共用なので「貸し切り」での利用となります。目の前には手つかずの自然が広がる野趣あふれる露天風呂です。

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食事

ダイニング

建物は2階建てですが、ダイニング部分は吹き抜けとなって広々とした開放的な空間です。前庭に向けて大きな窓が連なり、周囲の自然が部屋の中に飛び込んでくるようです。

夕食ー1日目

オキビラメのお刺身が美味しく、特製の梅のソースとの相性で味を引き立てていました。さんまの塩焼き、おいしい煮物、野菜たっぷりのスープ、地元のポークを使ったソテーなど、北海道産食材の使用にこだわった料理が提供されています。このお店は、地産地消に取り組むお店、「北のめぐみ愛食レストラン」として認定されています。芋焼酎もなんと「ジャガイモ焼酎」です!少し硬い感じはするものの美味しく頂きました。

夕食ー2日目

豊富な種類のメニューを奥様おひとりで作られているということで、さすが料理名人です。デザートのアイスクリームも自家製ですが、毎日少しずつ変化があります。

メニュー

朝食-1日目

自家製のパンが3種類、量が多いかなと思いましたけどペロッと食べてしまいました。付け合わせのピーマンの炒め物がとてもおいしいことに驚きました。いつもの野菜でも品種や鮮度、調理方法でこうも味が変わるものなんですね。

ダイニングの大きな窓から外を見ますと小鳥たちも朝食を食べに来ています。ご主人がテラスの手すりの上に、たっぷりの餌を与えているようで、何羽も何羽も次々に訪れてきます。

朝食に来た野鳥

朝食ー2日目

毎日パンの種類も、メニューも変わります。これはキッシュなのでしょうか、オムレツなのでしょうか、とても美味しく頂きました。牛乳もすっきりとした飲み口で、普段はあまり牛乳を飲まないのですが「おいしい!」と感じました、さすが北海道ですね。

今日は、リスさんも朝食に訪れて来てくれました。じっくりと腰を落ち着けて、だいぶ長い間食事をしていました。

朝食に来たリス
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「ぱぴりお」ご夫婦

ご主人がホールを担当して、料理のサーブや飲み物、コーヒーの注文に応じてくれます。穏やかな雰囲気の方ですが、もう80歳を超えたということで、身体がしんどくなってきたそうです。奥様はいつもは厨房におられますが、お客様が出立する際にはお客様の写真を撮るのを趣味として、長年続けているそうです。今回も私が立つときに写真を撮っていただきましたが、私のほうも奥様の写真を撮らせていただきました。とても朗らかでチャーミングな奥様です。最近はお二人の体力の関係から、1日2組のお客様の受け入れに限定しているそうです。末永く営業が継続されることを願っています。

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札幌から釧路、摩周湖、屈斜路湖の道東の旅をいくつかの記事にまとめています。ご興味のある方はお立ち寄りください。