地域に根付く杉並公会堂。高品質なホールとリーズナブルな料金設定。

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杉並公会堂 外観 趣味
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オーケストラの公開リハーサル

日本フィルハーモニー交響楽団の「公開リハーサル」が、無料開催される情報が地元自治体の広報紙に掲載されましたので、さっそく申し込んでみました。日本フィルは、日本オーケストラ連盟に加盟する40団体のうちでもトップテンに入る実力派オーケストラで、杉並区の杉並公会堂をホームグラウンドとしていることから、年6回定期演奏会が開催されています。杉並公会堂は、1957年の開館当初から「東洋一の音楽の殿堂」と称され、2006年のリニューアルを経て、クラシック音楽に特化した極めて高い音響性能を持つ多機能な施設へと進化しました 。

公開リハーサルの様子

公開リハーサルの魅力

公開リハーサルでは本番の演奏会とは異なり、音楽が形作られる過程を、間近で見学することが出来ます。たとえば、​指揮者が特定の楽器のニュアンスを微調整したり、楽団員にフレーズの解釈を伝えたりするやり取りが、目の前で繰り広げられます。また、たびたび演奏を中断して表現方法の確認を繰り返し、楽譜から演奏が造られていく過程を垣間見れるのも、大きな魅力のひとつです。完成品を眺めるのも良いものですが、その裏側にある試行錯誤や、音楽家同士の知的な交感に触れることで、大人の好奇心はこれ以上なく刺激されました。​

公開リハーサル楽曲の紹介 

ホールの音響の良さ

杉並区公会堂は、公会堂としては日本初のPFI事業として大林組が受注し、佐藤総合計画の設計、大林組の施工、ホール設計は永田音響設計が担当しました。「光と風のハーモニー」をテーマに設計され、3面の外壁を覆う半透明ガラスが柔和な印象を与えています。大ホールは地上の2、3階部分にあり、客席数 1,190席です。本格的なクラシックコンサートを前提に設計されたホールであり、壁の造作や観客席の椅子の厚さに至るまで、最適な響きを実現するために科学的に計算されており、日本フィルの指揮者からは「まったく死角のない素晴らしい響き」と評されています。

実際、このホールで最初に音を聴いた時には、その音の純度に驚きました。大ホールとしては比較的小ぶりな規模が、むしろ楽器との距離感を埋めているのでしょうか、まるで目の前で演奏しているかのような臨場感と音の広がりです。生で演奏を聴いていることと、ホールが音を育んでくれていることが、大きな感動を呼び起こします。

安いチケット料金

杉並公会堂が高い質を誇りながら、チケット料金は驚くほどリーズナブルに設定されています。S席5,000円台、A席4,000円台、B席に至っては3,000円台という価格設定は、公共施設としての使命と地域に音楽を、という志によるものでしょう。日本フィルの定期演奏会以外のコンサートでも概ね同水準の料金設定のようです。何か月に一度、少しだけ背筋を伸ばしてプロの演奏を聴きに行く。それは決して贅沢な浪費ではなく、生活の質とリズムを整えるための健やかな習慣となるかもしれません。​

まとめ

文化的な生活とは、高価なチケットを買い漁ることではなく、こうした地域の優良な資源を賢く使いこなすことなのかもしれません。今度好きな演目があるから予約しておこうかなと、ふらりと公会堂へ足を運ぶ気安さが、生活に文化の香りを取り入れる秘訣なのかもしれません。また、この公会堂の面白いところは、クラシック一辺倒ではないところにもあります。大ホールでは「特撰落語会」も開催され、日本の伝統芸能を身近に体験することもできます。西洋の芸術と日本の文化が同じ屋根の下で共存し、地域住民の日常と近接する公会堂は、日々の暮らしに新たな彩りを添える発見をもたらすかもしれません。

年間イベントスケジュールの紹介パンフレット

杉並公会堂HP