三浦半島の東端に位置する観音崎は、対岸の千葉県富津岬までもっとも近くその距離わずか7キロと東京湾で最も狭いところです。東京湾を行き来する大小さまざまな船は一日約1,000隻といわれ、さながら船の博物館のようです。都心から1時間程度でアクセスできる身近なリゾートをご紹介しましょう。
観音崎公園
![観音崎公園 全体図](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/観音崎公園図.png)
東京湾に大きく突き出した岬全体が公園として整備されています。園内には観音崎灯台のほか砲台などの歴史遺構、散策路や展望園地などがあり海と山の両方の魅力を堪能することができます。
観音崎灯台
![観音崎灯台](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/観音崎灯台アップi.jpg)
1869年(明治2年)に日本初の洋式灯台としてレンガ造りで建設されましたが、その後の地震で2度ほど倒壊し、現在の灯台は1925年(大正14年)に建設されたものです。地上からの高さ19m、平均海水面からの高さ56m、光達距離35㎞となっています。全国で16基ある人が上れる灯台のひとつですが、実際に上がってみると海水面からはかなり高く、見晴らしが良すぎるので、足がすくみかなり怖かったです。
行き交う船を眺めてみる
![自動車運搬船](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/自動車運搬船2-900x746.jpg)
![海上自衛隊護衛艦](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/自衛艦2-900x626.jpg)
![LPG船](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/LPG船-2-900x878.jpg)
![大型自衛隊艦船](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/大型艦船-2-900x683.jpg)
![トンビ](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/トンビ-2-651x900.jpg)
わずかな時間でも自動車運搬船や海上自衛隊の護衛艦、LNG運搬船などがつぎつぎと通過していきました。望遠レンズ付きのカメラを持ってる人もたくさんいました。東京湾海上交通センターでは浦賀水道の航行スケジュールが公表されていますので、例えば豪華客船などが通過する際などにはぜひ見てみたいものです。
散策路の休憩ベンチの周りでは、トンビが悠々と飛び回っていました。「トンビに注意」「お弁当が狙われてます」との看板がありました。まさに「トンビに油揚げをさらわれる」ってことですね。
横須賀美術館
![横須賀美術館外観](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/横須賀美術館2-900x647.jpg)
横須賀美術館は県立観音崎公園内に位置する美術館で2007年に開館したそうです。前面にはゆったりとしたアプローチを演出する広い芝生広場、屋上には背面の山々とつながる屋上広場があって観音崎公園から散策路を通って裏山からアプローチすることもできます。建物自体は「表面はガラス」と「内部は鉄板」の「ダブルスキン構造」を採用し、塩害対策と美術館に必要な採光調整を両立させています。
ラビスタ観音崎テラス(旧京急観音崎ホテル)
2022年9月に「京急観音崎ホテル」が閉店し、改修工事を経て2023年8月4日に共立リゾートの「ラビスタ観音崎ホテル」として営業を再開しました。「旧京急観音崎ホテル」では客室に双眼鏡が常備されており、行き交う船を観察するのが楽しみのひとつでした。
![旧京急観音崎ホテル外観 改修工事中](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/京急休業-8-900x675.jpg)
横須賀温泉「湯楽の里」
海から道路を挟んですぐのところにある日帰り温泉施設です。お風呂は2階にあって海寄りの展望露天風呂には「立ち上がると外から見えてしまいますので注意してください」との張り紙がありました。露天風呂に浸かって海と行き交う船を眺めるのは最高です。
外観
外観は一般的な日帰り温泉施設の感じです。湯楽の里は関東各地に日帰り温泉施設を多数展開しています。
![湯楽の里 外観](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/湯楽全景2-900x644.jpg)
![湯楽の里 外観](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/湯楽全景9-900x675.jpg)
![湯楽の里 露天風呂 パンフレット](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/湯楽パンフ-2-900x713.jpg)
2階の展望露天風呂からの眺めは最高です。
レストラン
![湯楽の里 レストラン](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/レストランからの眺め0-2-900x647.jpg)
![コンテナ船](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/レストランからコンテナ船-2-696x900.jpg)
![大型タンカー](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/レストランからタンカー3-2-1-682x900.jpg)
1階のレストランも海側に面して配置されていて、大きな窓からの眺望は抜群です。リゾート感あふれるヤシの木と青い海、行き交う船、美味しい食事、至福の時間が過ぎていきます。
休憩室
![湯楽の里 休憩室](https://inostage.blog/wp-content/uploads/2023/06/休憩室からの眺め-2-656x900.jpg)
1階レストランの隣に位置する休憩室です。ここからも海と船が見えますのでじっくりと楽しめます。
施設概要
「天然温泉かけ流し」「露天風呂」「内風呂」「高温サウナ」「塩サウナ」のほか別料金で「各種岩盤浴」もあります。そのほか「マッサージ」や「あかすりエステ」と「レストラン」「休憩室」など充実の施設構成です。
京急「馬堀海岸駅」徒歩12分、横浜横須賀道路「馬堀海岸IC」出口そば
まとめ
京浜急行で品川からですと途中堀之内で乗り換えて馬堀海岸まで1時間弱の近さです。馬堀海岸から終点観音崎まではバスで10分程度で、途中に旧京急ホテルや横須賀美術館があります。こんなに身近に自然豊かでリゾート感に満ちたエリアがあるんですね。ラビスタ観音崎テラスもすでにオープンしました。観音崎公園、横須賀美術館、横須賀温泉「湯楽の里」とともに楽しみましょう。
観音崎公園や横須賀美術館周辺、湯楽の里のある馬堀海岸には宿泊施設がほとんどありませんが、横須賀周辺にはたくさんあります。横須賀から馬堀海岸まで京浜急行で20分、路線バスだと観音崎公園まで直接アプローチできます。横須賀に泊まってゆっくりするのもいいかもしれません。
日帰り温泉についての別記事があります。ご興味のある方はお立ち寄りください。