JR西荻窪の駅から北に歩いて約14 分、青梅街道を越えたところの閑静な住宅地に「秀の湯」はあります。創業は1931年(昭和6年)で、現在は三代目を数え90年超の歴史を誇ります。各種変わり湯とサウナ、露天風呂、外気浴が堪能できる地域に愛されている銭湯です。
また、西荻窪駅の北口を出たところに、やきとり「戎」があります。昭和の香り漂う気さくなお店で、これもまた地域に愛されている居酒屋です。ひと風呂浴びたあとに立ち寄るには最高のお店です。
秀の湯
秀の湯は西荻窪駅北口から北にまっすぐ歩いて、青梅街道を越えた路地を少し入ったところの住宅街に埋もれるようにたたずんでいます。建物の構えも住宅風で、看板がなければ通り過ぎてしまいそうです。
外観、入り口
秀の湯の銭湯入口の両脇にはコインランドリーが設備されています。
秀の湯の小綺麗な入り口の中は入浴券の自動販売機です。料金は東京都共通の520円。サウナ券は人数制限があるのでフロントで購入します。格安の350円でサウナ券を購入すると、購入の証として腕に巻き付けるリストバンドとサウナマット、ハンドタオルが渡されます。また、シャンプーとボディーソープは浴室に備え付けられています。
ロビー
ロビーはとても明るくて清潔です。各種飲み物とアイスクリーム、テレビ、椅子が備え付けられていますので、湯上りをゆったり過ごすことができます。
脱衣所
脱衣所も清潔で気持ちよく過ごせます。開店して1時間後くらいにお邪魔したのですが、もうすでにモップで床を掃除して回っている常連さんがいました。皆さんが協力して気持ちいい環境を維持されているようです。
浴室
浴室にはカランが整然と並びます。浴槽は片側に集約されていて仕切りによって区切られ、それぞれ薬草日替わり湯や、ぬる湯、電気風呂、ジェットバス、水風呂などのバリエーションです。
サウナ
サウナに入るときは、サウナ料金を払った証であるリストバンドを着けて、渡された布製のサウナマットを使います。サウナマットは、サウナ室を出たところにあるフックに引っ掛けておきます。マットに番号が付されていますので、取り間違いは起こりません。サウナの温度は約100度、水風呂は18度くらいでした。一般的な温度設定だと思います。
露天風呂
浴室奥の屋外に岩風呂風の露天風呂がありますが、浴槽はあまり大きくなくて3~4人も入ると一杯になってしまします。湯舟の脇には木製のベンチと石積みの腰掛があり、外気浴を楽しむことができます。
駐車場
秀の湯のすぐ近くに駐車場が13台分も用意されています。西荻窪の駅から少々離れているので、ありがたいですね。
やきとり「戎」
外観
やきとり「戎」お客さんを引き込む雰囲気の店構えです。ガラス戸の先はすぐ丸椅子で、小さな店かなと思いきや、奥深くカウンターのうしろを進むと、テーブル席が広がります。活気に溢れたいい雰囲気のお店です。
内観
奥のテーブル席です。L形のスペースに二人掛けのテーブルがいくつも置かれ、2人~4,6人くらいまでは自由にレイアウトできるようです。テーブル席だけで20名弱ぐらい座れるでしょうか。
厨房に面してコの字型のカウンター席が設けられています。今もなおプラスチック版が設置されていましたが、ほとんどがお一人での来店のようでした。さっと食べて飲んで、さっと帰る、普段使いのお店のようです。
料理
左から、やきとんのレバーとシロ、焼き鳥の正肉(もも)です。いつも食べる部位ですが、これが旨くて、しかも格安です。やきとんは1本95円。焼き鳥は1本100円です。
炭火焼きは少々時間がかかるので、もつ煮込み豆腐を頼むとすぐに出てきました。間違いのないおいしさです、七味をたっぷりかけて頂きました。これも格安で260円です。
メニュー
美味しくて、しかも驚くほど安いのでメニューをたくさん撮ってきました。炭火焼は100円台が中心で、高くも300円くらいまでの感じです。
飲み物のメニューを見ても安いです。トリスハイボールは、なんと190円! 見間違いかと思いました、5杯飲んでも1,000円しないんですものね。
「定番」のほか「本日のおすすめ」のメニューもあります。岩カキや刺身もあるので、毎日しっかりとした仕入れを行っていることが窺えます。
魚介、総菜、揚げ物、焼き物など、さまざまな種類の料理のメニューです。どれもみな美味しそうですが、値段は300円前後のものと700円前後のものが中心です。高価格帯の料理でも、一品1,000円を超えるものはありません。
まとめ
西荻窪は、吉祥寺と荻窪に挟まれてちょっと目立たない感じでしたけれども、秀の湯の格安、清潔、気持ちよさと、やきとり戎の格安、美味しさ、居心地よさに魅了されました。やきとり戎は南口店が発祥だそうで、次回はそちらも覗いてみようかと思います。