別府市内の温泉巡りをした際には貸し間スタイルの宿をとりましたので、食事は共同炊事場での自炊か外食になります。自炊して部屋でのんびり食べるのもいいのですが、地元の人たちとの交流ができる外で食事も楽しみです。
みやこ
別府の繁華街のはずれにある「寿温泉」を訪れた帰りに、商店街の中にある「みやこ」を見かけて、いい雰囲気なので入ってみました。

料理
お通しはナスの煮びたしで、おすすめのブリのカルパッチョをいただきました。お刺身自体もおいしいのですが味付けにひと工夫あるようでとても美味しい。「何が入っているんですか」と尋ねたら、「愛情!」と女将から有りがちなベタな応えが返ってきました。

次もおすすめで、ポテトサラダを頼んだらとても豪華なひと皿が出てきました。バケットにフルーツトマト、生野菜も添えられています。少し香ばしい風味がするので尋ねてみると、今度は女将が厨房の女性を呼んで聞いています。彼女によると「ナッツを砕いて入れています」とのこと。食感と風味の両方に効きますし栄養的にもいいんですよと、親切に教えてくれました。しかし女将は自分の店の料理には興味がないんでしょうか、ちょっと不思議な感じです。

大衆演劇
店内には役者さんのポスターがたくさん貼ってあります。女将さん推しの「都若丸」、大衆演劇一座の座長だそうです。本拠地は大阪ですが全国に公演で廻り、別府に来ることもあるそうです。来週は東京で公演があるので、東京まで行ってくるわ。と、かなりの入れ込みようです。観客との距離が近くて、とにかく面白いから騙されたと思って行ってみて、と熱烈に紹介されました。ま、何かの縁ですから、機会があったらいちど「大衆演劇」というものを体験してみようと思います。なるほど、女将さんは「都若丸」に入れ込んでいるので、お店の料理には興味が向かないんですね。

北浜ハイボール酒場
海門寺公園に隣接する「海門寺温泉」は市営の新しい温泉で、あつ湯とぬる湯のふたつの大きな浴槽があり、訪れる人が絶えない人気の温泉です。その海門寺温泉の脇の路地に面して「北浜ハイボール酒場」はあります。前のオーナーから店を引き継いだ店主が、パートナーの女性とアルバイトの力を借りて、おもしろ・楽しく・おいしい料理を提供しています。
メニューの「小松菜」が格安だったので注文すると、小松菜がそのままグラスに刺さってます。確かに「小松菜」で、「小松菜のなんとか・・」ではないので、妙に納得してしまいます。

実は店主は飲食店の経験は豊富です。「名物ニラ玉」はフワトロで、少し酸味の効いた味付けが食欲をそそります。

大分は魚介類が美味しいところです。ブリの鮮度はもちろんのこと、タレ・付け合せ・薬味のバランスが最高です。

「ピーマンと肉そぼろ」。これも「メニューに書いてある通り」に出てきました。素材を提供してそこから先はお客さんに調合してもらうのも、価格や提供時間を抑えるのにはいい方法かもしれません。

「自分流のピーマン肉そぼろ」は、ブリの刺身皿から玉ねぎを持ってきて豪華な一品となりました。

まとめ
外で食事をすると美味しい料理に巡り合うだけでなく、会話からさまざまな気づきやヒントをもらうことがあります。知らなかった「大衆演劇」の世界を垣間見たり、大分に来たなら「宇佐神宮」に行くべきだと教えてもらうなど、触れ合った人たちとの交流が旅の思い出の厚みを増してくれます。