温泉・放射能泉|温泉通好みの温泉。山梨~増冨温泉、鳥取~三朝温泉

三朝温泉河原風呂 温泉と街並み
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アルカリ性のトロッとした温泉や、強酸性のピリッとした湯、そのほか二酸化炭素泉・含ヨウ素泉・含鉄泉・硫黄泉など、それぞれ特徴ある泉質を楽しんできましたが、最後は「放射能泉」に挑戦しようと思います。

放射能泉とは

放射能泉とは、温泉水1kg中にラドンが 3ナノキュリー(=8.25マッヘ、=111Bq)以上含有することと定義されています。ラドンとはラジウムが分解されて生じる弱い放射線のことで、細胞などがその刺激を受けると働きが活性化され、毛細血菅の拡張や新陳代謝が促されて免疫力や自然治癒力が高まるとされています。 いわゆる「ホルミシス効果」と言われる現象です。

放射能と聞くと「危険じゃないのかな」と心配される方もいるかと思いますが、ラジウム温泉に含まれる放射能量は環境省も認めている低レベルであり、安心して入浴することができます。温泉としては基本的に無色透明・無味無臭なので見た目では気が付きません。ホルミシス効果で免疫力を高め、万病に効くとされるこの泉質は、温泉通が最後に行き着く「究極の湯」と言っても過言ではないかもしれません。

増冨温泉

首都圏から近い有名なラジウム温泉としては「増冨温泉」が挙げられます。山梨県の甲府の先・韮崎駅からバスで50分の山中にある秘湯です。戦国時代に武田信玄が金鉱山採掘の際に発見し、傷病兵を療養させたとされる「信玄の隠し湯」のひとつでもあります。近年になって泉質を分析をした結果、世界屈指のラドン量を含む温泉であることがわかり、多くの人々が訪れる療養泉となりました。1965年には国民保養温泉地にも指定されています。

増冨温泉 不老閣 外観
増冨温泉「不老閣」外観

放射能泉は無色透明であることが多いのですが、増冨温泉「不老閣」の源泉は珍しく黄褐色をしています。源泉温度は30℃前後のぬる湯なので、別浴槽の熱湯とサウナのような蒸気吸入室との交代浴で体を整えます。ラドン濃度は6.3~9.4マッヘ、ph5.8の弱酸性の温泉です。不老閣には昔、今上天皇が登山のために、前泊宿としてお泊りになったことがあります。

増冨温泉 不老閣 岩風呂
不老閣岩風呂

不老閣 HP

三朝(みささ)温泉

全国的に知られたラジウム温泉は「三朝(みささ)温泉」です。三朝温泉は鳥取県三朝町にある日本最大規模のラドン温泉地域です。温泉の歴史は古く、平安時代末期に発見されていましたが、大正時代にラドンの存在が発見されたことにより、世界屈指の放射能泉として知られるようになりました。三朝温泉の名の由来は、高濃度のラドン含有により「三たび朝を迎えると病が消える」ことから「三朝温泉」と呼ばれるようになりました。

三朝温泉 温泉街マップ
三朝温泉 温泉街マップ

温泉街は「三徳川」の両岸に旅館が立ち並び、石畳が敷かれた温泉本通りには旅館や飲食店・古美術店・スナック・土産物屋・遊技場などが立ち並び、昔ながらの湯治場の雰囲気が漂います。各旅館の内湯のほか、三朝温泉の起源とされる公衆浴場「株湯」、三朝大橋のたもとの露天風呂「河原風呂」など、温泉療養とともに街並み散策も楽しむことができます。

三朝温泉 公衆浴場 株湯
三朝温泉 株湯外観
三朝温泉 露天風呂 河原湯
三朝温泉 河原風呂

三朝温泉の特徴のひとつに源泉温度が60℃~70℃と高いことが挙げられます。ラドン温泉は源泉温度が低い鉱泉であることが多いのですが、ここは世界的にも非常にまれな高温泉です。ラドン濃度は50〜140マッヘ、ph7~8の弱アルカリ性です。ラドン濃度は8.25マッヘ以上が弱放射能泉、50マッヘ以上が放射能泉と定義されています。

三朝温泉公式サイトHP

奥の院「投入堂」

三朝温泉の背後にそびえる「三徳山」は、706年に開山されたと伝わる天台宗の古刹です。古くから修行の場として知られ、今もなお厳かな空気に包まれています。奥の院「投入堂」は国宝に指定されており、断崖絶壁の岩窟に建てられた極めて特異な建造物です。僧侶が山麓で堂を作り、強い法力によって岩窟へ「投げ入れた」という伝説が残るほどで、建築の方法はいまだに解明されていません。

奥の院 国宝投入堂
奥の院「投入堂」

三徳山 国宝投入堂

まとめ

山梨県「増冨温泉」も、鳥取県「三朝温泉」も病気療養の湯治客も多いようです。どちらも魅力的ですが、三朝温泉は温泉街の雰囲気や公衆浴場の地元湯、露天風呂の河原湯などがあり、また近くには国宝「投入堂」もありますので数日間の滞在でも退屈しなさそうです。カニのシーズンを狙って「三朝温泉」の放射能泉~温泉通が行き着く究極の温泉~を楽しんできたいと思います。