東京都庁とは
建設経緯
1985年に鈴木知事は、有楽町にあった都庁を新宿に移転し、跡地に東京国際フォーラムを建設することを表明しました。369,000m²という東京ドーム8個分にも及ぶ要求面積を満たすため、第一本庁舎・第二本庁舎・都議会議事堂の3棟に分棟する計画とします。設計コンペで丹下健三が設計者に選定され、1988年3月に着工し1990年12月に竣工、総事業費は約1500億円にも上ります。第一本庁舎の高さは243mで竣工時にはサンシャイン60を抜いて日本一の高さを誇りました。



意匠
東京都庁舎の最大の特徴は、第一本庁舎のツインタワー形状です。高さ243mで中程の45階から二つに分かれる形状は「ゴシック大聖堂の双塔」を想起させるデザインです。結果的にはパリのノートルダム大聖堂に近似したプロポーションとなっています。

第一・第二本庁舎の外壁には濃淡2種類の花崗岩が使われ、ファサードのパターンは日本の伝統的な格子や、IC回路のイメージが引用されたというのが通説ですが、実際は大阪の古民家「吉村家住宅」の格子状の天井見上げ図にアール・デコ建築の傑作「クライスラー・ビルディング」に通じるパターンを見い出し、それをコピーしたというのが実際のようです。




東京都議会議事堂前の円形広場は バチカン市国にあるカトリック教会の総本山「サン・ピエトロ大聖堂」前の円形広場から直接インスピレーションを得ています。

展望室
展望室は第一本庁舎の双塔となっている45階(地上202m)にあるため、「南展望室」と「北展望室」に分かれています。両展望室へはそれぞれ1階から直通エレベーターが設けられ、55秒で到着します。入場料は無料です。


45階の展望室からは東京都全域を遮るものなく眺めることができます。スカイツリーの高さは、やはり際立っています。

エレベーションの圧迫感を和らげるための双塔は、八つの角を持つ「星形多角形」の形状ですので双塔の壁面を脇に見ることとなります。正面には明治神宮と代々木公園の広大な緑の森が見えます。

南展望室には、草間彌生氏がデザインしたグランドピアノが置かれているので、南展望室のほうが少し人気が高めのようです。

展望室の中央部分には、物販店と軽飲食店があります。特に外国人に向けたお土産などが豊富にあります。

職員食堂
第一本庁舎32階にはセルフ方式の職員食堂があり、来庁者は誰でも利用することができます。ただし都庁職員の執務スペースの一部となりますので入館手続きが必要です。2階の来庁者受付の自動発券機に氏名・電話番号・来庁目的などを入力すると受付レシートが自動発行されますので、それを警備員の方にお渡しして入館証を交付してもらいます。来庁目的には「職員食堂」という項目がありますので、ご安心ください。なお、第二本庁舎4階にも職員食堂があります。

32階にある職員食堂は、南北の双塔が立ち上がるより下の階となりますので、大きなワンフロアになっています。南部分は定食コーナーで、北部分は麺類とカレーです。中央部分にはカフェがあります。

北部分の入り口には、デジタルサイネージの洒落たメニューディスプレがあり、ちょっとお洒落です。

券売機で食券を買いますが、交通系ICカードで品物と交換で直接精算することも可能です。



食事をしながら外を眺めていると、窓に「外観意匠の桟」が架けられているところがあります。外観を美しく彩る細かい意匠により、眺望が阻害されるのはやむを得ないところでしょう。

「豚の生姜焼き定食」850円です。ご飯は白米ではなく五穀米でした。

中央部にあるカフェは、ちょっとお洒落です。パンと飲み物で軽く昼食を済ませる方もいるようです。

食堂フロアーの廊下を歩いていたら、ビールを運ぶ酒屋さんとすれ違いました。夜はアルコールも提供されるのでしょうか、それとも個室でパーティーが開催されるときに限定しての提供なのでしょうか。

まとめ
都庁は巨大な行政機関であるとともに、都民がさまざまな手続きで訪れるところでもあります。また超高層であることから、ひとつの観光名所にもなっています。1階には東京都や傘下自治体を宣伝紹介する観光情報センターもあります。なかなか面白いので、何かのついでに訪れてみてはいかがでしょう。

第一本庁舎では、都の事業やキャンペーンの啓発を目的としてライトアップが行われています。2017年に「LEDライト」に交換して、1,670万色以上をコンピューター操作で表現できるようになりました。夜の都庁も魅力的なようです。


